震災から7年目の今年。被災地からは本格的な復興の足音が、徐々に聞かれはじめた。そんな中、復興のトップランナーとして、多くの注目を集める町、女川町。インド隊が活動していた当時の面影など、ほとんどない新しい町に生まれ変わった町、女川町。そこでもインドと女川の関係は続いていた。ここではそれをそれぞれ振り返っていきたい。
- 3月11日の女川町東日本大震災追悼式には、在日インド大使館より新しく日本へ赴任した、ラージ・クマール・シュリヴァスタヴァ首席公使が、スジャン・チノイ全権大使閣下の代理として女川へ初来町。インド共和国代表として代表献花を行い、震災で犠牲となった御霊に深い哀悼の意を表した。その前後で公使は新しくオープンした駅前商店街シーパルピア女川やナマステ・インディア・イン女川町(以下、ナマステ女川)の会場でもある女川まちなか交流館などを視察された。またシーパルピア女川に昨年オープンしたハマテラス女川で、ランチとショッピングを楽しまれた。
- 5月4日にはナマステ女川が女川まちなか交流館で開催された。今年で3回目を数えるナマステ女川。2回目以来毎年5月の開催となっているが、今ではそれが女川町で定着しつつある。また5月3日は女川熊野神社、女川白山神社の例大祭と重なっており、相乗効果で多くの観光客で賑わった。この時点で新しい町の中心部がほぼ完成した女川町では、いま観光客などの交流人口の増加に力を入れており、今回のナマステ女川も、その点で大きな貢献を果たしたと言えるだろう。皆が楽しめる、女川の定番イベントとして、今後とも続いて行くことを願う。
そのナマステ女川の母体である本家日本最大級のインドフェスティバル「第26回ナマステ・インディア2018」も、例年通り9月29日・30日の2日間にわたり、渋谷の代々木公園で開催された。こちらでも女川町ハウスが出展ブースとして登場、女川町のブランド、あがいんおながわ認定商品を中心に物産展を展開し、好評を博した。ただ、今年は少し天候に恵まれず、台風の影響により、最終日の午後には少し早めにブースを閉めなければならない事態に陥った。結果として商品の紹介の機会を奪われる形となり、その点残念だった。しかしながら、インドの歌あり、食あり、人あり、踊りありの「ナマステ・インディア2018」の様子はこちらのショート動画でお楽しみいただけます。なお、第27回「ナマステ・インディア2019」は9月28日・29日の土日。イベントの詳細については、イベントホームページまでお問い合わせください。http://www.indofestival.com/about/namaste.html
- 10月20日には第2回インド女川学会が、第1回会場と同じ國學院大學渋谷キャンパスで開催された。登壇者は長浜浩子氏、平本謙一郎氏そして最後にインド大使館VCC専属ヨガインストラクター、へーマント・シャルマ博士が特別ヨガデモンストレーションを行なった。「インド」と「女川」をキーワードに始まった学会も、今年で2回目を数え「継続は力なり」を実感した1年となった。
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