2012年3月インド。そして震災から二年後の2013年3月11日。ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使は、T.N. アナンタ・クリシュナ参事官 そしてインデルパル・ワリア駐日インド防衛駐在武官の2名を、東日本大震災女川町追悼式に派遣することを決めた。
ワリア武官は震災当時インド大使館・外務省・インド隊NDRFとのパイプ役として、女川町の現場ではインド隊NDRFとともに行方不明者の捜索活動に加わった人物で、そのとき2011年3月以来の女川町再訪である。
日印国交樹立60周年にあたる昨年の2012年8月8日に初めて日本に着任されたワドワ大使。女性初の駐日インド大使として注目を浴びた。当時のスピーチからも女性らしいきめ細やかな心遣いと、女性ならではの視点から外交官として、特に女性の社会進出と教育や文化の面でのさらなる印日の交流とその深化を強調しておられたのがとても印象的だった。
ご本人は日本で初めて迎えられる3月11日その日に、被災地女川町へ行きたいとお考えだったとは聞いており、傍らにいてそれも強く感じたが、駐日インド大使として3月11日午後2時30分国立劇場で開催された日本政府主催「東日本大震災二周年追悼式」に列席し、インド共和国代表としてその瞬間を天皇皇后両陛下、安倍晋三内閣総理大臣その他の列席者および参列者とともに国立劇場においてその瞬間を迎えられた。
その様子は日本各地の追悼式典で同時中継された。それ以来インド大使館は毎年女川町の追悼式に幹部職員を派遣している。
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