2018年1月5日女川町消防出初式が新しく整備されたJR女川駅前を中心に開かれた。女川町の出初め式は東日本大震災後、女川魚市場周辺で行ってきたが、今年は復興が進む町中心部に会場を移して初めて実施。震災後これまでは規模を縮小して行なわれていた行進出初式も、今回は110名の消防団員と15台の車輌を動員して行われ、そのパレードも復活した。最後には写真にもあるように色とりどりの一斉放水がイベントに花を添えた。
あの日あの時。インド隊と女川町消防団は現場で連携して行方不明者の捜索に当たっていた。事前の取り決めとして、行方不明者が発見された時は、まずは現場にいる警察に報告、そして現場での検証が済むと、女川町消防団の車両の出番となる。ブルーシートに包まれた行方不明者を車両に載せて、ご遺体を遺体安置所まで運ぶ。その役割をこの車輌が担っていた。
あれから今日で6年と10ヶ月。町とともに町の組織も徐々に整いつつある女川町。最後に女川消防署のこちらの標語をご紹介して結びとしたい。
(以下、女川消防署HPより一部抜粋)
津波避難の合言葉は・・
みなさん、子どものころ、火災避難訓練の時に、合言葉として「おはし」(「お」 おさない・「は」はしらない・「し」しゃべらない)と教えられ、避難した記憶 があると思います。
そこで女川消防署では津波避難の合言葉として「ひもでひく」を提案し今後 の津波での被害を食い止めたいと考えています。
○ひ ・・「避難を呼びかける」 避難しながら周りの人達に避難を呼び掛けてください。
○も ・・「戻らない」 一度避難したら自宅等に忘れ物をしても絶対に戻らないでください。
○で ・・「できるだけ高い所に逃げる」 津波の高さは予想を超えることがあります。できるだけ高い所へ逃げてください。
○ひ ・・「引き止める」 自宅等へ戻ろうとする人がいたら、戻らないように止めてください。
○く ・・「車に頼らない」
車で避難しようとすると渋滞が起き、避難に時間が掛かってしまい ますので、車での避難はできるだけ避け、徒歩や自転車等で逃げる ようにしてください。
(了)
新春の恒例行事、消防団員が火消しの心意気を示す「消防出初式」が女川町で行われました。復興が進み会場が十分確保されたことに伴い、今年は震災後初めて団員による行進が復活しました。また一斉放水が行われ、赤や青などカラフルな水のアーチが大空に描かれました。 pic.twitter.com/Nm8ac7zKsz
— TBC東北放送 報道部 (@TBC_houdou) 2018年1月5日
NEWS石巻かほく:女川で消防出初め式 震災後、中心部で初実施 団員たち分列行進 https://t.co/8pykKvTsCN
— メディア猫の目 (@MediaNekonome) 2018年1月6日