第1回インド女川学会を終えて


第1回インド女川学会を終えて。今回は初めての試みということもあり、始まるまではどうなるかが正直わからなかった。しかしながら、いざやってみると思い描いた通りの成果のあった会合となった。振り返りの意味も込めて、ここで簡単に当日行われたプログラムを整理したい。

まず、開会のことばから。当日は台風21号接近による影響であいにくの雨模様。参加者の出足も多少鈍っていたため、開始時間を10分ほど遅らせてのスターとなった。

一つ目の発表は私、平本による女川町ついての発表。東日本大震災被災直後の女川町の様子を、画像と動画とともに振り返り、そこにインドから行方不明者の捜索のために派遣された、インド国家災害対応部隊NDRFの活動を、時系列に絡めつつ、それをプレゼン資料とともにご覧いただいた。そして、最後に現場から得られた経験に基づく、今後の災害に対する防災・減災へのヒントについて、実話の中でお話させていただいた。

二つ目の発表はインド大使館職員渡邊太一氏によるインドについての発表。インド全般についての基本的な事柄を、わかりやすいプレゼン資料とともにご紹介いただいた。インドの文化・経済・宗教は言う及ばず、インド国家災害対応部隊NDRFの成り立ちや組織について、震災以降に始まったインドと女川との交流についても詳しくお話をいただいた。

三つ目の発表は平本・渡邊の2人で女川町の魅力について、私たちも参加をし、2014年からスタートした、國學院大學研究開発推進機構学術資料センター主催「國學院大學金華山女川スタディーツアー」の報告を軸に、発表をさせていただいた。具体的には被災直後の金華山黄金山神社の映像や、そこでの学生ボランティア活動などをご覧いただきながら、観光地としての金華山の魅力を紹介、渡邊の方からは新しく生まれ変わった女川駅前商店街「シーパルピア女川」に店を構える店舗のご案内、私からはその商店街の一角に位置する「女川さくら咲く地蔵尊」のご紹介をさせていただいた。

四つ目の発表は今回特別に招聘したインド大使館VCC専属ヨガインストラクター、へマント・シャルマ博士による「健康のためのヨガ」のレクチャーとデモンストレーションおよび実践からなるワークショップ。今回の学会の最後に長時間お付き合いをいただいた参加者や被災地にいる被災者の心と体の健康と疲れを癒すための方策としてのヨガを実践していただいた。レクチャーおよびデモンストレーションは基本的には英語で行われたが、レクチャーに用いられたプレゼン資料には日本語が併記されており、またデモンストテーションでは適宜英日通訳を入れさせていただいたので、問題なく参加者の皆様にヨガの奥深さと素晴らしさを、実際に感じそして触れていただけたのではないかと自負しています。その模様は在日インド大使館公式フェイスブックと、同公式ツイッターにも掲載されましたので、一部ご紹介いたします。

へマント・シャルマ博士の発表のあとは、時間も押していた関係で、流れ解散のような形になりましたが、今回の第1回インド女川学会の成功を受けて、今後2回、3回は女川町あるいはインドで開催するのも一考だとも思いました。最後にお足元のお悪い中、今回の会場である國學院大學渋谷キャンパスまで足を運んでいただきました、参加者の皆様ならびに、ご協力をいただきました関係者の皆様全員に、心からの感謝を申し上げたい思います。どうも有り難うございました。(了)


第1回インド女川学会


いよいよ明日10月21日(土)午後1時に開催です。当日は全国院友会支部物産展も同時開催、女川町の物産も販売されます。

※本学会は2017年日印友好交流年記念事業として外務省より認定を受けております。(認定番号JI056)http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page25_000627.html

※※公益財団法人 日印協会 様 にもご紹介をいただきました。http://www.japan-india.com/release/view/900

皆さまのご来場をお待ちしております。

第1回インド女川学会
第1回インド女川学会

 

インド女川学会設立趣意書

2011 年 3 月 11 日午後 2 時 46 分。未曽有の大災害「東日本大震災」が発生。世界各国から支援の手が差し伸べられた。その中の一国である「インド共和国」。近年の経済的発展を背景に友好国日本の危機的状況を鑑み、自国で実績のあった人命救助のスペシャリスト集団「インド国家災害対応部隊 NATIONAL DISASTER RESPOSE FORCE」(通称 NDRF)の国外派遣を決定。総勢 46 名の NDRF 部隊を被害の大きかった宮城県女川町に派遣した。今年であれから 6 年。被災地では復興が進む半面、時の流れとともにその出来事が風化しつつある。実際 2013 年より毎年行われている國學院大學研究開発推進機構学術資料センター主催「金華山女川スタディーツアー」の学生参加者も、開始当初は多くの参加者があったものの、その数は減少傾向にあり、昨年度は 1 人となった。

一方、震災をきっかけに始まった女川町とインドの友好関係は年々活況を呈しており、今年も 5 月に行なわれた NPO 法人日印交流を盛り上げる会主催「ナマステ・イン・女川 2017」は大いに盛り上がった。しかしながら、インドと女川との関係について、それが東日本大震災がきっかけとなったと知るものは必ずしも多いとは言えない。ゆえに、女川を知ること。インドを知ること。それが東日本大震災の風化を防ぐことになりはしないか?それをきっかけに様々な興味と関心と角度から女川を学び、インドを学ぶ。それが相互理解と新しい日印友好の礎となりはしないか?そのような観点と趣旨により「インド女川学会」を設立するものである。皆さまの寛大なるご理解とご賛同をいただければ幸いです。

2017年 10月 21日 設立


本日平成29年5月5日~金華山黄金山神社初巳大祭


東奥三大霊場のひとつであり、日本五大弁財天のひとつでもある「金華山」は今日から3日間の予定で初巳大祭の儀式が執り行われます。一方で、金華山は311東日本大震災の「震源に一番近い島」で、その沖合に「津波の犠牲者も多く流れ着いた」のは事実です。そのため、震災以降はインドの聖人シュリシュリ・ラヴィ・シャンカール氏、ワドワ元駐日インド大使、その他インド関係者も来島し、追悼と復興の祈願を行っています。

こちらが金華山のホームページと関連記事です。

http://kinkasan.jp/ 金華山

http://kinkasan.jp/hukkou-ayum01 2012年 2)初巳大祭を控えて 4月12日にはインド国よりインド五大聖人の一人とされるシュリ・シュリ・ラビ・シャンカール師が来山され、祈祷殿にて正式参拝の後、拝殿にて震災に関する慰霊・鎮魂・復興の祈りを捧げました。

http://blog.kinkasan.jp/?eid=92 2013年 巳歳御縁年大祭72日目 舞踏家・佐藤雪恵様による東インド舞踊がまず行われました。  軽快なリズムにも乗って、東インドに古くから伝わるサラスヴァティー(弁財天)に捧げる舞が舞われました。

http://www.japan-india.com/pdf/backnumber/98-1.pdf 2014年 15:00 – 16: 00 金華山黄金山神社 viii 参詣 古くは金華山が弁財天を守護神とし、 江ノ島 ・ 厳島 ・ 竹生島 ・ 天河 と共に日本五大弁財天の一つとも数 えられており、 いまでも 「 三 年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない 」 という伝説も ある金華山。 ix 弁財天 = サラスヴァティー 。

金華山へは女川港あるいは鮎川港から船で、金華山港まで約20分。

こちらが今年の初巳大祭と船の運航スケジュールです。

5

5月5日(金) 初巳大祭前夜祭 (午後4時)

当日参篭(宿泊)されないと参列できません。夕暮れの中巫女が舞う浦安舞は厳かで神秘的です。

5月6日(土) 初巳大祭本祭 (午前10時)

辯財天信仰に基づき、辯財天のお使いが蛇(巳)であることから、毎年5月最初の巳の日、古式に倣い厳粛かつ盛大に斎行される当社最大重要な祭儀です。
また、この日より七日間を初巳大祭祭典期間として、御祈祷を受けられた皆様は、御本殿昇殿参拝が特別に許され、前日から参籠されますと毎朝の御本殿開扉祭に参列することもできます。

5月7日(日) 初巳大祭神輿渡御 (午前10時)

巳の刻に始まり、古式ゆかしく担がれる神輿は七福神、稚児の行列とともに山を降り、正午頃には海岸御旅所にて海潮祓の特殊神事が斎行され、お山は大変賑わいます。

http://ushio-planning.co.jp/ 【女川発】G.W./初巳大祭を間近に控え、先ずは船便のご案内を申し上げます。  女川発4月29日から5月2日までは    毎便 女川発11:00  金華山発13:30 が運航され、     5月3日から7日までは    毎日 女川発   9:00 、 11:00 、 13:00       金華山発 10:00 、 12:00 、 14:00 、 15:30 が運航されます。

(以上、金華山ホームページ・ブログより一部抜粋)

私自身、金華山の存在は震災以降、初めて知りました。その詳しい経緯についてはまた別の機会に。