震災で身元不明だった女性の身元が、宮城県石巻市南浜の阿部きうさん=当時(99)だったことが9年3ヶ月ぶりに判明とのニュース。記事に目を通すと今回見つかった阿部さんは自宅から、十数キロ離れた入り江のがれきの中から見つかったらしい。宮城県警によると、その後周辺で見つかった他の遺体の情報から、南浜地区周辺で被災したと推定され、南浜の行方不明者の情報や、複数の親族のDNA鑑定、遺体の骨格を基に作った似顔絵などを手掛かりに、身元を特定したとある。記事には身元判明の手がかりとなった、一枚の似顔絵も掲載されている。似顔絵と言えば、自分は書き手が証言や証拠をもとに、想像力を頼りに描くものかと思い込んでいたが、今回のケースはご遺体の骨格を基に、かつての面影を再生したということが、記事をよく読むとそう書いてあった。東日本大震災・原子力災害伝承館のスタッフの中には、元警察官などもいて聞いてみると、そういう手法もあるそうで、実際の写真と似顔絵が本当によく似ている。これで宮城県内で見つかった震災に伴う身元不明遺体は、7体となったようだ。インド隊が女川町で行方不明者の捜索を行った際にも、行動を共にした宮城県警察。息の長い捜索が一人でも多くの身元不明者の身元の判明に結びつき、本来帰るべき場所へ帰れることを強く望むばかりだ。ちなみに、阿部きうさんの住んでいた石巻市南浜3丁目は、石巻南浜津波復興祈念公園そば、一昨日投稿した「南浜つなぐ館」や「がんばろう石巻」の看板があるまさにその場所。9年と3ヶ月を経て。。。おかえりなさい。